ステンドグラスを自作して家の窓や建具に入れたいと思っているあなたへ【DIYは可能です】



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ステンドグラスは自作できます

昔からステンドグラスを家に入れたいと思っていた。でもオーダーすると高いし、頼みたくなるような工房もないし…でも入れたい。何とかならないものか…。

肌感覚的に、そんなことを思っている方が、結構いらっしゃるように思える。

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構造が単純そう…。ガラスと金属の線みたいなのと、最低限の道具さえあれば自分でやれる気がする。日曜大工が趣味なので取り付けもできる自信がある!

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少し調べましたが、ガラスを金属の桟に交互に差し込んでいくだけみたいですね。自分でもできそうなので、何とかやってみたいと思っています。と言うか、やってみたくて仕方がない!

はい、できますよ!

複雑なのは難しいかもしれませんが、直線だけのもの・同じ形が連続しているものなど、簡単なものであれば、初めての方でも十分に製作可能だと思います。

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何でも自分でやらないと気が済まない人、専門家に依頼しても良いものができると思えない人、そんな方は是非ともチャレンジしてみてほしい。

メリット

自分で思った通りの、オリジナルのステンドグラスが作成できる。

たとえ不出来でも、自分で作ったという満足感が得られる。

ステンドグラスの制作方法を体得できる。理解が深まる。

安上がりで済む。ステンドグラスの制作を専門家に依頼した場合、費用の内訳としては作業費が大部分を占めるので。

デメリット

細部に関しては、プロにはかなわない。

時間はどうしてもかかる。

最低限の工具はそろえる必要がある。

一度建物に入れると、壊れでもしない限りそのままなので、後で後悔するかも。

ガラスやちょっとした毒物を扱うので、それなりに傷つく。(一切けがをしたくない、毒物に触れたくない、汚れたくない、という方は無理。)

建物に入れるステンドグラスは、よくある小さなテーブルランプやオーナメントなどとは制作方法が違う。


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小物など・・・銅テープ方式

ガラスの淵に銅のテープを張り、それをハンダでつなぎ合わせて作られる。アメリカ方式、ティファニー方式とも呼ばれる。趣味で小物を制作するような場合に用いられる技法。


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建築物・・・ケイム(鉛線)方式

ケイム(鉛線)と呼ばれるH型の鉛の線でガラスを挟み込んで制作する。ステンドグラスの起源であるヨーロッパの伝統的な方式。強度が出るため、建築物にはこちらが主に用いられる。

アメリカ方式でも建物に入れるようなステンドグラスを制作できないことはないが、とりあえず今回はヨーロッパ式で話を進める(※ちまたにある、建物に入っているステンドグラスの99%はヨーロッパ式のステンドグラス)。

必要な材料や道具、全体の費用感


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ガラス、ケイム、ハンダ、各種道具など

材料

ガラス

ケイム(鉛線)

ハンダ

実は、ガラスと同じくらい、ケイムに費用が掛かる。

場所・環境

作業台

ベニヤ板(釘で固定して制作するので、作業台に釘を打ちたくない場合は必要。)

多少音がして、粉塵が舞っても問題ない場所

釘を打ちガラスをガッチリ固定して制作するのが本来の方式だが、釘を打つ音が結構大きいので、気になる場合は画鋲などで代用も可。

道具、消耗品

ガラスカッター

プライヤー

ソフトハンマー(金槌で代用可)

へら

ニッパーorケイムナイフ

サインペン

ハンダごて

フラックス

ルーターかディスクグラインダーがあると便利

ガラスを切るのは、まあ慣れればできる。ただ、数mmを削って形を整えるには、電動工具を使う必要がある(手動で行っていると日が暮れる)。

ただ、昔の人は使っていなかった訳なので、やってやれない事はない。粉塵が気にならなければ、グラインダー(サンダー)で削るのもOK。

作るものの大きさやデザイン、本気度にもよるが、全部で10~20万円ほどあれば、何とかなるだろう。

材料や道具が売られているお店は、殆どない。自分の知る限り、この世界的に名だたる大都市である東京でさえ2、3店舗しかない。制作工房や教室をやっているところでお願いして分けてもらうか、ネットで買うのが良い。

完全な独学でやるか、教室に通うか。

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費用感がわかったので、進めやすいです。早速ネットで注文します!

そうですね、行動することが近道です。

ただ、完全な独学以外に、ステンドグラスの制作教室に通うという手も有効ですよ。教えられないと気づけないようなコツが、結構沢山あります。

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ステンドグラス教室ってどんな感じ?

入会金1万円、月謝:1万円、別途道具と材料を購入、という費用感。教室にもよるが、最初の数時間で基本の基本を覚え、あとは目的のものを制作するような流れになる。

先生は聞けば何でも教えてくれるし、周りの生徒さんの作品も参考になる。ただガラスとH型のケイムを交互に組み立てていくだけではあるが、一人でやっていても、まあまず気付かないような、ちょっとしたコツが無数にある。それを効率よく学べるのが、ステンドグラス教室。

独学

効率的ではないが、人に教わるのが苦手な人は、完全独学もありだろう、効率は悪いが。今はネットが発達しているので、情報は豊富だと思う。

ただ、過程を楽しめる人なら良いけれど、ただ自分で作ったステンドグラスが欲しいだけなら、教室に通う方が早いし確実ではある。

まわりに通えるような教室がない方は、自ずと独学になる。


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作り方の概要

細かい点は省くが、制作のおおよその流れはこの通り。

それぞれの工程の詳細を学ぶのは、ググるかYouTubeで何とかなればと思う。

①デザインを考える


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どんな感じのステンドグラスにするか、具体的な線に落とす。手書きでもよいが、Illustratorがベスト。線と色、ガラスの種類とケイムの太さを決める。

②製図


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実寸で製図する。Illustratorの場合はそのままプリントアウトすればok。手書きの場合は、定規を駆使して製図する。

③型紙作成


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製図した紙を基に、ガラスカットに使う型紙を作る。イラレのデータをそのまま機械(カッティングプロッター)に通せば、短時間で正確な型紙を作成することもできる。

④ガラスカット


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使用するガラスに型紙を当て、ガラスカッターでカットする。バリや正確にカットできなかった部分を削って形を整える。

⑤組み


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ケイムとガラスを交互に挟み込み、組み上げていく。ガラスとケイムを常にがっちり固定しないと崩れるので、釘で止めながらの作業になる。

⑥ハンダ


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ケイムの接点をハンダ付けする。全面ハンダという、すべてのケイム上にハンダを流すという手法もある。

⑦パテ


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ガラスとケイムの隙間にパテを詰める。これでガタつきをなくす。

⑧腐食


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必要に応じてケイムを腐食させ、色付けする。

⑨仕上げ→完成


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パテがある程度固くなったら、はみ出したパテを取り除き、ガラスをきれいにクリーニングし、ステンドグラスの完成

⑩取付け


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窓などに取り付ける。押縁と呼ばれる木などで挟み込んで固定する方式が、もっとも一般的。

でもやっぱりプロと素人では大きく違うのでは?

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なんとなくできそうではあるけど…、でもやっぱり、プロと素人では、全然出来が違うんじゃないの?

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そうそう入れ替えたりできるものじゃないし、一生ものの家に入れるものだから、変なものは入れたくないなぁ…上手くできるだろうか…。

そう思うのも、無理はないですね。

プロと素人では、違う場合もあれば、大して違わないこともありますよ。

細部の出来よりも、全体感の方が大事です。プロでは思いつかないような奇抜なアイデアが活かせるなど、良い点はあります。

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ステンドグラス職人は大勢いるが、皆が優れたデザインのステンドグラスを制作できるわけではない。最低限の器用さと情熱があれば、何とかなるかもしない。細部の作りの違いよりも、デザインの方が大事だ。

たとえば100年以上前のステンドグラスなんかを見ても、ハンダの技術なんかはかなり雑だ(道具の差もあるが)。ただ、それが作品のクオリティーに大きく影響している訳ではない。

なによりも、自分で作る満足感を得たいのならばやってみればよいのではと思う。

プロと素人の差、まあそれは当然違う。どんな分野でも、プロと素人の差が歴然なのは当たり前、でも絶対に勝てないことはない。


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プロと素人で差が出やすいポイント

割れやすいガラスの形・割れにくいガラスの形

ステンドグラスパネルの強度を考慮したデザインや組み方

ガラスの種類、透明度や明暗を考えたデザイン

表裏、光による見え方の違いを考えたデザインやガラス使い

ハンダの奇麗さ

まとめ。自分でやってみればわかる!

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…とりあえず、ネットで色々調べて、手探りで進めてみます。

そうですね。

はじめてのことだと、足がすくみがちですが、具体的な行動に落としていくことが大事です。

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人に頼まず自分でやろうという方を強く支持します。自分も同類。専門家すら疑ってしまうことが良くある。それは仕方のないこと。あなたはそういう人間として生まれてきたんです。

とりあえずやってみて、無理だったらプロに依頼すれば良いでしょう。その時には、ステンドグラスの事をより理解しているだろうから、全くの素人が依頼するよりも良いものができるだろうと思う。デザインの叩き台だけ描いて、プロと共同で制作するという道も、あるにはある。

この記事を見て、ステンドグラスを自作して家にハメましたという人が、一人でも出てきたら、非常に喜ばしい。

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