ホーリーホックハウス by フランク・ロイド・ライト



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ホーリーホックハウス

ホーリーホックハウス(Aline Barnsdall Hollyhock House)は、カリフォルニア州のロサンゼルスにある、フランク・ロイド・ライトが設計した建物。アリーン・バーンズドールという女性の依頼を受けて、1921年に建設された。ハリウッドからほど近い高台に造られたこの家からは、ロサンゼルス、ハリウッドの壮大な景色が一望できる。

元々はアリーン自身や家族、関係者のために造られたものだが、莫大な建築費と維持費に幻滅し、彼女は早々にこの素晴らしい建物を手放した…。そして年月を経て、現在は広く一般に公開されている。なお、hollyhockというのは人の名前ではなく、立葵(タチアオイ)という草花のことであり、これは家主であるアリーンの好きな花である。そんなこともあり、日本語表記はホーリーホック邸ではなく、そのままホーリーホックハウスとされることが多いようである。

建築当時、ライトは並行して日本の帝国ホテルの設計に携わっており、現地でこのプロジェクトに密接に関わることはできなかった。そのため、息子のFrank Lloyd Wright Jr.(通称ロイド・ライト)や、助手のRudolph Schindler(ルドルフ・シンドラー)にその役目の一部を委ねていたようである。

ホーリーホックハウスは、建物自体が、豪邸を通り越して神殿のようになっており、それはもう、そこに入っているステンドグラスが霞んでしまうほど。・・・と言いつつ、入れられたステンドの特徴を挙げると・・・、他と比べてそんなに独特な意匠は見られず、水平垂直と斜め30度の斜線のみで上手く纏められている感じだ。

とは言っても、ケイムの太さを変えたり、斜め線を効果的に使ったり、絶妙な粗密のバランスをとったりと基本を踏まえた上で、上手くさっぱり終わらせず、上手く「クセ」を残しており、十分にライトらしさは発揮されている。

前回ご紹介したブラドリー邸がライトの最初期のステンドグラス作品だが、このホーリーホックハウスは、ライトのほぼ最後に近いステンドグラス作品とである。ちなみに、本当に最後のライトがデザインしたステンドグラスパネルは、1923年に建てられたエニス邸のものだと言われている。

Hollyhock House – Wikipedia(英語)



デザイン

今回も、写真や動画からわかるホーリーホックハウスのステンドグラス・デザインを踏襲しつつ、一部をアレンジしたデザインを何点か描いてみる。


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正三角形をメインに据え、垂直と斜め30度のラインを強めに出したデザイン。粗密のバランスが素晴らしい。


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色付け。パープルと白の2色使い。


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実際には、このようなシンメトリーの形で入れられている。


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太いケイムのラインを使った意匠を、リズム良く配置したデザイン。


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色付け。粗密のバランスがやはり重要。


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 続いてはこんなカタチ。


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実際には、このような感じで3枚セットになっている。


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ホーリーホックハウスは巨大な建物の様で、この他にもテイストの違うステンドが幾つか入っている。動画でチラリと見える程度で、全容を知ることはできないが、参考になるモノもある。

ただ、やっぱりこの建物のステンドは大人しめのものが多い。帝国ホテルの設計と並行して設計されたとのことなので、もしかしたら、ライトではなく息子や弟子が、過去のものに倣ってデザインしたのかもしれない!?、と思った。もしくは、この頃を最後に、建物にステンドを入れることは一切なかったライトなので、ステンド自体への興味が薄れていたのかもしれない。真相はどうなのだろうか…。

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