ブラッドリー邸 by フランク・ロイド・ライト



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ブラッドリー邸

ブラッドリー邸(B. Harley Bradley House)は、フランク・ロイド・ライトがステンドグラスのパネルを建物に入れた、最初期の建物である。1900年にイリノイ州のカンカキーという場所に建てられた。

過去にはレストランや宿屋として使われていたこともあったが、現在は非営利団体により管理され、ライトの作品として正式に一般公開されているようである。

写真を見る限りは、水辺に建てられたとても良い感じの建物で、ライト特有のプレイリー様式の佇まいが美しい。そして、そこに入っているステンドグラスは、最初期の作品だからと言って、拙いことは全くない。

他の建物と同様、この建物でも独自の意匠でステンドグラスがデザインされており、ここではチューリップを抽象化したようなシンボルが一際目を引く。

そのチューリップと、水平垂直線、斜め20~30度のラインのみで構成されたデザインは、中央に大きくスペースをとった、いわゆる借景を利用したものが殆ど。そんな制限がある中においても、粗密と全体の絶妙なバランス感覚で構成されたデザインは、流石にライトだな、と唸ってしまう。

B. Harley Bradley House – Wikipedia(英語)

デザイン

ブラッドリー邸のテイストを使ったデザインを何点か描いてみる。


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先ずは典型的な一枚。ほぼ実在のモノに近い。斜めのラインの角度をどう設定するかによって印象が変わるが、これは30度で描いている。


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色は、花ビラの赤と、随所にちりばめられた白のみ。それ以外はクリアのフロートが使われている。


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続いてはやや大型のもの。上下2枚で一つのデザインとして描かれている。これもほぼ実在のモノ。斜めの角度は24度に設定。

このパネルの一番の注目点は、普通は入れないような場所に小さなピースが入っているところ(例えば左下のチューリップの下など)。これはライトのアイデアだろうか、きっとそうだろう。これは普通の発想では出来ない。なぜなら、とても効果的だが、周囲のガラスピースの形が割れ易い不自然なものになるからだ。職人的な人は絶対やらないだろう。そのそも発想することもできないだろうが。…でもやっちゃうのが本当に凄い。


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色付け。赤と白だけの色使いは潔い。

チューリップを使ったオリジナルデザイン。

オリジナルデザイン、その2。自分で考えて描くと、ライトっぽさがイマイチ出ない。当然ながら、敵わないな~っと、しみじみ思ってしまう…。

実際に手を動かして模写をすると見えてくること、模写をしなければ見えないであろうことがある。毎回思うことだが、今回もそうだった。

久しぶりにライトの模写をしたが、まだまだ自分が既存の概念に縛られているのに気づかされる。もうほとんどネタが残っていないが、近々またやろうと思う。

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