ステンドグラスパネル作成手順【前編】



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ステンドグラスパネルの作成手順です。先ずは前編。

構想・デザイン~ガラスカットまでをご紹介します。

構想・事前準備 – Concept

洋風でポップな幾何学デザイン。多少「和」が入っても良い。

フルサイズはW:310mm H:832mmで、左右対称の2枚を作成する。

実際にはステンドグラスが設置される場所での採寸からステンドのサイズが決定されるが、その際、何度も正確に採寸し、決して間違えないようにする。

デザイン – Design

イラストレーターでデザインします。色はまだ具体的なものではなく、イメージです。ステンドグラスの全工程でデザインが作品の「良さ」を決める最も大事な工程なので、実際には数パターン作成し、十分に検討して決定します。

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拡大 – expanding

デザインを線に直して実寸に拡大し、下紙を作成します。曲線が入っておりこれを手で製図するのは手間なため、この部分は、A4の紙にで実寸でプリントアウトし、それを繋ぎ合わせたものをカーボン紙を使って下紙にトレースします。直線の部分は普通に定規を使って引いていきます。

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先ず外枠の線を書きます(フルサイズ)。外枠が違っているとパネルが設置できない恐れがあるため、サイズをきちんと確認します。(出来れば書いたのとは違う人間で。)パネルの外側の線だけはケイム(鉛線)の幅+ガラスのラインを引いておきます。


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全部引き終わったら、フルサイズが正しいか、再度確認します。

型紙作成 – pattern making


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下紙をカーボン紙を使ってでそのまま型紙用の厚手の紙にトレースし、ガラスカットで使用する型紙を作成します。

今回は左右対称の2枚のパネルを作成するため、この時同時にもう一枚用の下紙もトレースしておきます。(カーボン紙とトレースする下紙を通常とは逆向きにセットしてトレースする。)そして、忘れずに番号を振ります。


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ラインの両側を0.7mm~0.8mmずつ空けて型紙をカットします。

この「空き」の部分にケイムと呼ばれる鉛線の芯が入ります。今回使用するケイムの芯は、1mm~1.4mmほどのため、少し余裕をもって1.5~1.8mmほどで型紙をカットしておきます。

ケイムの芯(ハート)

カタログスペックでは以下の数字となっていますが、実際に計ってみると結構違います。写真で見ても結構違いが分かりますが・・。鉛のケイムはハートの表面がヒダヒダになっているため、それが影響しているかもしれません。

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ガラス選び – glass selection

クリア・白を中心に、赤・緑・黄・アンバーを使用します。

メーカーは仏サンゴバン社、米ココモ社、米スペクトラム社のものを使用します。


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デザインに次いで、ここが作品の良し悪しに影響する重要な工程です。しっかり選びます。

ガラスカット – glass cut


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型紙をガラスに当てて油性ペンでカットラインを引き、線の内側をガラスカッターで正確にカットします。色の濃いガラスでは黒いペンが見えなくなるため、白ペンを使います。

ガラスには表裏と縦横の向きがあるため、間違わないよう注意してカットします。

そもそも型紙が正確に切れているか自信がない場合は、型紙を下紙に合わせて確認し、型紙が正確に切れていない場合はガラスカット時に微調整します。


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ガラスには、裏側に番号を振っておきます。(デコボコしていて表に書けないガラスがあるため、裏側に統一する。)


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ガラスのカットが終わりました。
【後編】
で実際にパネルを組み上げ、完成に向かいます!


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